CATIAの画面構成|0から学ぶCATIA V5
今回はCATIAの画面構成についての内容です。
これからCATIAの操作説明をしていく上で、『メニューバー』や『ツールバー』『ドキュメントウィンドウ』『ダイアログボックス』といった言葉が多く出てきます。ここではそんなCATIAの作業画面にある様々なものの名称を紹介していきます。
今後の説明はこれらの用語を知っている前提で進めていくため「どれが何という名称なのか」はここでしっかりと理解しておきましょう。
このページでは以下の内容が学べます。
CATIAの画面構成について
覚えきれる自信ないですよ~
聞いたことある言葉ばかりだから心配しなくていいぞ
CATIAの画面構成
CATIAの画面は大きく分けて以下の3つから構成されています。
・メインウィンドウ
・ドキュメントウィンドウ
・ダイアログボックス
メインウィンドウ
メインウィンドウにはCATIAを操作するためのツールが表示されています。
メインウィンドウは メニューバー ツールバー ステータスバー から構成されています。
メニューバー
CATIAを操作するためのメニューが種類別に表示されています。
このメニューの内容はワークベンチによって異なります。
[スタート] | ワークベンチの切り替え、CATIAの終了操作 |
[ファイル] | ドキュメントに関する操作のメニュー |
[編集] | 形状や図面などの編集に関する操作のメニュー |
[表示] | 表示に関する操作のメニュー |
[挿入] | ワークベンチ別の機能が格納 |
[ツール] | CATIAのオプション的操作のメニュー、環境設定の変更 |
[ウィンドウ] | ドキュメントウィンドウに関する操作のメニュー |
[ヘルプ] | CATIAのヘルプやバージョン情報に関するメニュー |
※本サイトではVPMについては扱わないので[ENOVIA V5 VPM]メニューは割愛します。
ツールバー
ツールバーにはメニューバーの中にあるよく使うツールコマンドがアイコン化され、すぐに使うことができるように表示されています。
たとえば[表示]メニューでよく使われるコマンドは[表示]ツールバーにまとめられています。
ただ、必ずしも「メニューバーの内容=ツールバーの内容」となっているわけではありません。
ステータスバー
ステータスバーの左側には、現在の状況や操作の指示などがテキスト表示されます。
ツールコマンドの操作で次に何をすればいいのかなども表示されるため、困ったらまずはここに書かれている内容を確認してみましょう。
ステータスバーの右側には、簡単な言語を入力して操作することのできる『パワー入力ゾーン』と呼ばれるものが表示されています。ここを使うには入力するためのちょっとしたコードを覚える必要があるため、ここでの説明は割愛します。
使い方を詳しく知りたい方は『パワー入力ゾーンでの操作方法』を参照ください。
(初心者の方にはかなり難しい内容なので無理に学習する必要はありません)
ドキュメントウィンドウ
ドキュメントウィンドウには、ドキュメント内の情報(形状情報、図面情報、位置情報、履歴情報など)がまとめられています。形状や図面はこのドキュメントウィンドウ内で作成していきます。
ドキュメントウィンドウは タイトルバー 仕様ツリー 形状領域 コンパス から構成されています。
タイトルバー
ドキュメント名が表示されています。
タイトルバーの右端ではウィンドウの拡大や最小化、閉じるなどの操作ができます。
仕様ツリー
ドキュメント内に入っているデータをツリー状で表したものです。
主に形状を作成するのに使ったツールコマンドの『作業履歴』が表示されていきます。
形状領域
3D形状が表示されるエリアです。
仕様ツリーがドキュメント内に入っているデータをツリー状で表したものに対し、形状領域はドキュメント内に入っているデータを3D形状で表したものです。両者は表示方法が『ツリー』か『形状』かが違うだけでありデータとしては同じものを表しています。
① デフォルト平面
デフォルトで用意される平面で、すべての基準となる存在です。
『XY平面』『YZ平面』『ZX平面』の3種類あり、移動や削除などの操作はできません。
これらが全て交わる交差点が3次元空間の原点となります。
② 絶対座標軸
3次元空間のX方向、Y方向、Z方向を常に表示しています。
これらの方向は絶対的であり、変わることの無い成分です。
形状領域はデフォルトでは 色から 色へのグラデーションで表示されています。
本サイトでは画質が落ちても見やすいように 色の単色表示にしています。
コンパス
コンパスは形状領域内の『絶対座標軸』同様に3次元空間のX,Y,Z方向を表示していますが、そのほかにも視点を回転させたりオブジェクトの移動などの操作を行うことができます。
※コンパスの操作方法については別ページで詳しく説明していきます。
ダイアログボックス
ダイアログボックスとは形状を作成するためのツールコマンドを設定するためのウィンドウです。
コマンドを実行すると「(コマンド名)を定義」というダイアログボックスが立ち上がります。
ここで表示されている内容に従って定義をし[OK]ボタンをクリックすることでコマンドが実行されます。
定義内容は各コマンドによって異なりますが、ここでは [パッド]コマンドを例にダイアログボックスの基本的な構成を解説をしていきます。
(※各コマンドの詳しい使い方は各コマンドのワークベンチページで解説していきます)
① タスク名 | タスクの名前が表示される 多くのコマンドは[(コマンド名)を定義]が表示される |
② 入力値フィールド | 数値入力、もしくは右側の矢印をクリックして値を指定する 計算式を入力することでその計算結果を入力することも可能※1 単位をcm,mで入力すると自動でmmに変換される |
③ エレメントの選択 | 形状領域、仕様ツリーから任意のエレメント(要素)を選択 選択すると選択した要素名が表示される 要素名をクリックすることで要素を選択し直すことができる |
④ チェックボックス | クリックでオン/オフの切り替え |
⑤ 実行ボタン | ボタンに書かれているコマンドを実行 |
⑥ 閉じる | ダイアログボックスを閉じる (Escキー押下、⑩の[キャンセル]ボタンをクリックでも同じ) |
⑦ ヘルプ | クリックするとカーソルに「?」が付き、次に選択したものに対してのヘルプが表示される |
⑧ ドロップダウンボタン | クリックすることで表示されるリストから設定内容を選択 |
⑨ 詳細 | クリックすることでより詳細な設定が可能になる |
⑩ 完了ボタン | [OK] ⇒ ダイアログボックスの設定を確定しコマンド実行 [キャンセル] ⇒ コマンド実行は中止しダイアログボックスを閉じる [プレビュー] ⇒ 現在の設定での結果を事前表示する |
※1 計算式は四則演算を入力でき、それぞれ『+』『-』『/』『*』を半角入力で有効となります。
例えば『5+2』と入力すれば『7』が入力、『5*2』と入力すれば『10』が入力されます。
まとめ
今回の内容をまとめると以下の通りです。
CATIAは大きく分け以下の3つのウィンドウから構成されている
・メインウィンドウ
・ドキュメントウィンドウ
・ダイアログボックス
今回出てきた用語は今後も多く出てくるのでしっかりと理解しておきましょう。
次回からは今回やった内容の中から重要な項目の内容を深掘りして解説していきます。
【次回】ツールバーについて
【前回】ドキュメントの保存
目次へもどる