マクロの実行方法|CATIAマクロの作成方法
今回はマクロの実行方法について解説していきます。
マクロを作成できたとしても、そのマクロを実行できないと意味がありません。
マクロを開発していく上では必須の内容となっているのでしっかりと押さえておきましょう。
このページでは以下の内容が学べます。
マクロ実行する方法
マクロの実行
マクロの実行方法は大きく分けて以下の3通りです。
・VBEから実行
・[マクロ]ウィンドウから実行
・ツールバーから実行
開発中のマクロはVBEからの実行、完全に完成しているマクロはツールバーからの実行が多くなると思います。
VBEから実行
VBEの上部にはマクロの実行ボタンがあります。
この実行ボタンをクリックすることでマクロを実行することができます。
(ショートカット[F5]、もしくはメニューバー[Run]>[Run Sub/UserForm]でも可)
実行ボタンを押したときのテキストのカーソル位置によっては、以下のようなウィンドウが立ち上がりすぐに実行できない場合があります。
これはテキストのカーソルがプロシージャ(Sub〜End Subの間)の外にあるときに実行ボタンをクリックすることで起きる現象です。
ウィンドウには現在開いているマクロライブラリー内にある全てのマクロ名(モジュール名)が表示されます。この中から実行したいマクロを選択し、右側の[Run]をクリックすることで選択したクロを実行することができます。
[マクロ]ウィンドウから実行
メニューバーから[ツール]>[マクロ]>[マクロ…]を選択すると[マクロ]ウィンドウを立ち上げます。(ショートカットキー[Alt]+[F8]でも可)
[マクロ]ウィンドウを開くとこれまで作成した全てのマクロ名(モジュール名)が表示されます。
[利用可能マクロ:]の中から実行したいマクロを選択し、右側の[実行]をクリックすることで選択したマクロを実行することができます。
ツールバーから実行
CATIAでは作成したマクロにアイコンをつけてツールバー内に配置することができます。
ツールバーに配置することで、既存のコマンドのようにツールアイコンから実行することができます。
またショートカットキーを割り振ることもできるためより効率よくマクロを使用することができます。
ツールバーの作成(任意)
まずはマクロを格納するためのツールバーを作成します。
マクロは既存のツールバー内に配置することもできるので新規のツールバーの作成は任意です。
メニューバーより[ツール]>[カスタマイズ]を選択して[カスタマイズ]ウィンドウを開きます。
ウィンドウが開いたらウィンドウ上部のタブを[ツールバー]タブに切り替えます。
[ツールバー]タブに切り替えたら右上の[新規作成…]をクリックします。
[新規作成…]をクリックすると[新しいツールバー]ウィンドウが立ち上がります。
ウィンドウ内の[ツールバー名:]に何でもいいのでツールバーの名前を入力します。
(下のワークベンチ、ツールバーは何も触らないで大丈夫です)
ツールバー名を入力したらウィンドウ右下の[OK]をクリックします。
[OK]クリック後、カスタマイズウィンドウには作成されたツールバー名が、作業画面には空っぽのツールバーが表示されます。
マクロのアイコンとショートカットキーを指定(任意)
つぎにツールバーに配置した時のマクロのアイコンを設定していきます。
(変更しない場合はデフォルトの▶︎マークとなります)
[カスタマイズ]ウィンドウを[コマンド]タブに切り替えます。
切り替えたらウィンドウ左の[カテゴリ]から[マクロ]を選択します。
するとこれまで作成した全てのマクロ名(モジュール名)が表示されます。
この中からアイコンを設定したいマクロを選択し、ウィンドウ右下の[プロパティを表示…]をクリックします。[プロパティを表示…]をクリックすると以下のように[コマンドプロパティ]が開きウィンドウが拡張されるので、その中から[アイコン:]の[…]をクリックします。
すると以下のような[アイコンブラウザ]が開きます。
[アイコンブラウザ]にはCATIA内で使われているコマンドアイコンがすべてまとめられています。
この中からマクロのアイコンにしたい画像を選択することでアイコンを設定することができます。
[アイコンブラウザ]を閉じると以下のように設定したアイコンが表示されます。
以上でアイコンの設定は完了です。
ショートカットキーを設定したい場合、このプロパティ内にある[アクセラレータ:]から行います。
ショートカットキーの設定方法は『ショートカットキー関連まとめ』を参照ください。
マクロをツールバーに配置
最後にツールバーにマクロを配置していきます。
[カスタマイズ]ウィンドウの[コマンド]タブから配置したいマクロを選択します。
あとはそのまま配置したいツールバーにドラッグするだけです。
これでツールバーへの配置は完了です。
ツールバーに配置後はアイコンをクリックすることでVBEや[マクロ]ウィンドウを開くことなくマクロを実行することができます。
まとめ
今回はマクロの実行方法についての内容でした。
今回の内容をまとめると以下のとおりです。
マクロの実行方法は以下の3通り
・VBEで実行ボタンをクリック
・[マクロ]ウィンドウで[実行]ボタンをクリック
・ツールバーに配置してアイコンをクリック
はじめのうちはVBEからの実行方法さえ覚えていれば大丈夫です。