[円]サブツールバーの各コマンドの使い方|0から学ぶCATIA V5
今回はスケッチャーワークベンチの[円]サブツールバーに格納されている各コマンドの使い方を解説していきます。今回でてくるコマンドの中でも特に[円]コマンドはスケッチ作成の基本的なコマンドなのでしっかりと押さえておきましょう。
このページでは以下の内容が学べます。
[円]サブツールバーについて
[円]コマンドの使い方
[3点を通る円]コマンドの使い方
[座標を使用した円]コマンドの使い方
[3接円]コマンドの使い方
[3点を通る円弧]コマンドの使い方
[境界で開始する3点を通る円弧]コマンドの使い方
[円弧]コマンドの使い方
どんなコマンドが入ってるのか想像できますね!
円や円弧などを作成するためのコマンドが入っているぞ
[円]サブツールバー
[円]サブツールバーには正円もしくは円弧を作成するためのコマンドがまとまっています。
[円]サブツールバーは [円]コマンドの右下にある[ ]をクリックすることで表示されます。(アイコンはこのサブツールバーで使用した最新のものになります)
[円]サブツールバーには以下のようなコマンドが格納されています。
円 | 正円を作成 |
3点を通る円 | 任意の3点を通る正円を作成 |
座標を使用した円 | 任意の座標を中心とする正円を作成 |
3接円 | 3つのエレメントに接する正円を作成 |
3点を通る円弧 | 任意の3点を通る円弧を作成 |
境界で開始する3点を通る円弧 | 始点と終点を指定した円弧を作成 |
円弧 | 円弧を作成 |
上記コマンドを実行すると[プロファイル]コマンドと同様に[スケッチツール]ツールバーが拡張されます。ここに数値を入力することでもプロファイルを作成することができるので適宜使い分けましょう。
以下の説明では入力する際の項目を()括弧で囲んで表記していきます。
たとえば上の画像の場合は(最初の点)というように表記していきます。
[円]コマンドの使い方
1. コマンドを実行
[円]アイコンをクリックします。
(メニューバー [挿入]>[プロファイル]>[円]>[円])
2. 中心点と半径を指定
円の中心となる点(円の中心)、円の半径を指定する点(円上の点)の順に指定します。
[3点を通る円]コマンドの使い方
1. コマンドを実行
[3点を通る円]アイコンをクリックします。
(メニューバー [挿入]>[プロファイル]>[円]>[3点を通る円])
2. 3点を指定
最初の点、2番目の点、終点の順に点の位置を指定します。
指定した点を順に通るような正円が作成されます。
[座標を使用した円]コマンドの使い方
1. コマンドを実行
[座標を使用した円]アイコンをクリックします。
(メニューバー [挿入]>[プロファイル]>[円]>[座標を使用した円])
2. 座標を指定
[H方向][V方向][円の半径]を入力します。
座標を指定することで任意の位置に円を作成することができます。
通常の座標のほかに『極座標』での指定も可能です。
極座標の場合は[半径][角度][円の半径]を入力します。
[3接円]コマンドの使い方
1. コマンドを実行
[3接円]アイコンをクリックします。
(メニューバー [挿入]>[プロファイル]>[円]>[3接円])
2. 3つのエレメントを指定
3つのエレメントを選択します。
ここで選択したすべてのエレメントに接する円が作成されます。
[3点を通る円弧]コマンドの使い方
1. コマンドを実行
[3点を通る円弧]アイコンをクリックします。
(メニューバー [挿入]>[プロファイル]>[円]>[3点を通る円弧])
2. 3点を指定
始点、2番目の点、終点の順に点の位置を指定します。
指定した点を順に通るような円弧が作成されます。
[境界で開始する3点を通る円弧]コマンドの使い方
1. コマンドを実行
[境界で開始する3点を通る円弧]アイコンをクリックします。
(メニューバー [挿入]>[プロファイル]>[円]>[境界で開始する3点を通る円弧])
2. 3点を指定
始点、終点、2番目の点の順に点の位置を指定します。
指定した点をすべて通るような円弧が作成されます。
[円弧]コマンドの使い方
1. コマンドを実行
[円弧]アイコンをクリックします。
(メニューバー [挿入]>[プロファイル]>[円]>[円弧])
2. 中心点、始点、終点を指定
円弧の中心となる点(円弧の中心)を指定します。
中心点を指定後、始点、終点を順に指定します。
まとめ
[円]コマンドは[直線]コマンドと並ぶ、スケッチの基盤となるコマンドです。
基本的にこれから作成していくであろう多くのプロファイルは『直線』と『円』で構成されています。
[円]コマンドは[プロファイル]ツールバーの中でベスト3に入るくらい重要なコマンドなので、他のコマンドは最悪覚えなくてもいですが、[円]コマンドだけは必ず覚えておきましょう。
【次回】[スプライン]コマンド([スプライン]サブツールバー)
【前回】[長方形]コマンド([事前定義プロファイル]サブツールバー)
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