CATIAマクロの独学にオススメの書籍2選|CATIAマクロの作成方法

CATIAマクロを学んでいる人のほとんどは「CATIAマクロの情報少なすぎ!」と感じていることと思います。そのため「CATIAのマクロを作りたいけど教材(情報)が無いから何から始めていいのかわからない」という勉強の意欲はあるけれど学ぶための術がないという人が数多くいます。

たしかに国内向けのCATIAマクロについて解説しているところはほとんどありません。
しかし、”国内向け”という縛りを外せば意外と有益な情報が転がっていることに気が付きます。

というわけで、今回はそんなほとんど情報のないCATIAマクロの情報がまとまったオススメの”海外の書籍”を2冊紹介していきます。

当サイトでもある程度のCATIAマクロの使い方は説明していますが、それらはほとんどこれらの書籍から得た知識です。どちらもすべて『英語』で書かれてはいますがかなり役立つ内容がつまっているので、本気で学ぶ気のある人はぜひ購入してみて下さい。

本気で学ぶ気があれば言語なんて関係ないです!
(Google翻訳は使いますが)

 

VB Scripting for CATIA V5: How to program CATIA macros

「CATIAマクロってそもそも何?」という超基礎的な内容から始まり、順を追いながら解説されていくためCATIAマクロ完全初心者の方で事前知識が0でも理解できる内容にまとまっています。

内容としては「マクロとは」「VBEの使い方」「変数の宣言」「メッセージボックスの表示方法(MsgBox)」などのVBAの基本的な内容から始まり、次に「パートデザイン」「スケッチャー」「GSDワークベンチ」などのCATIAに関するVBAコードが解説されていきます。

そして最終的にはユーザーフォームを使ったりExcelやPowerPointなどの別のソフトと連携するといったレベルの高い内容まで触れられておりCATIAマクロの一通りの内容を学ぶことができます。

またこの書籍では各チャプターの終わりに、そのチャプターで学んだ内容をクイズ形式で復習させてくれます。このクイズのおかげで、学んできた内容をより深く落とし込むことができます。

このように順を追って学習、最後に復習といった学校の教科書のような内容になっているため「何から始めればいいの??」という人はこの本の1ページ目から順にやっていけばCATIAマクロを理解することができます。

 
ちなみに私のマクロの知識はほとんどこの書籍から得たものなので、個人的にはCATIAマクロをやっていくのであれば絶対に持っておくべき書籍だと思っています。

Amazonの商品ページでは「なか見!検索」機能があり、中身を見ることができるので一度試し読みしてどのような内容が書かれているかを見てみることをオススメします。

 

CATIA V5 Macro Programming with Visual Basic Script

こちらは先ほどの書籍と比べると、初心者向けというよりはある程度CATIAマクロを理解している人向けの内容となっています。基礎を身に着けるというよりは、さらにCATIAマクロの知識を深めたいという人には非常にオススメの書籍です。

内容としては順を追ってマクロの使い方を解説していくわけではなく「この操作をしたいならこのコードを使う」というように様々な操作に対するコードとその解説がまとめられています。(イメージとしては本サイトの『CATIAマクロの備忘録』のようなかたちで、ズラーッとコードが書かれている感じ)

細かく様々な操作のコードがまとめられているため、全部で537ページとなっており、1冊目に紹介した書籍(約170ページ)の約3倍以上のボリュームがあります。重さも1.6kgというすごいボリュームでKindleじゃなくペーパーブックで購入してしまったことを非常に後悔しています。

CATIAマクロ初心者の人には少し難しい内容にはなっていますが、1冊目に紹介した本では学べないコードが非常に多く載っています。そのため1冊目の本をやってみてCATIAマクロをある程度理解し、英語の書籍でも抵抗が無いのであればこちらの本にも手を出すことをオススメします。

 

買うなら断然Kindleで

英語は自信ないけど上記の本が気になるという方はペーパーブックではなくKindle(電子書籍)で購入することをオススメします。また英語が読める読めないは関係なしに、今回のような学ぶ系の書籍はすべてて電子書籍で購入することをオススメします。
 

Point.1  わからない英単語はすぐに調べることができる

Kindleでは英単語をクリック(タップ)することですぐに辞書で意味を調べることができます。
そのため英語が全く分からない人でも、ある程度の内容は理解することができます。
ペーパーブックを翻訳する場合はいちいちスマホやパソコンで打ち直すという手間があるため、読みながら1クリック(タップ)で翻訳できるというのはかなりの利点です。(特に今回紹介している書籍はどちらもすべて英語なのでこの機能は非常に助かります)
 

Point.2  コピー&ペーストができる

Kindleでは書籍の内容をコピペすることができるため、英単語で1つずつ調べていくのが面倒な場合はGoogle翻訳などにまとめて貼り付けて一気に翻訳するということもできます。

また、コピペができるということはマクロのコード例などもまとめてコピーすることができるということです。本に書かれているマクロ例を試したいとき、ペーパーブックの場合は本を見ながらコードを書き写す必要がありますがKindleではその必要はありません。
 

Point.3  検索ができる

Kindleでは書籍内検索ができるため知りたい操作のコードなどをすぐに見つけることができます。
(2冊目に紹介した本はこの機能が非常に活かされます)

たとえばマクロ上で『選択』という操作をしたい場合『select』と検索すれば該当するすべてのページをすぐに確認することができます。ペーパーブックのように索引や目次から行ったり来たりして探す必要はありません。

小説や漫画のようなストーリーを楽しむものであれば、ペーパーブックもいいと思います。
ただ、辞書や解説書のような調べ物をするための書籍の場合は『検索』のできる電子書籍を使った方が効率よく学習することができます。
 

Point.4  パソコンとスマホで効率的に学習できる

Kindleは専用アプリ(無料)さえ入れてしまえばパソコンでもスマホでもタブレットでも読むことができます。そのため実際にマクロを作成する時にはCATIAと同じ端末で書籍を開きコードのコピぺなどを行い、通勤/通学時はスマホで書籍を開きコードの勉強をするといったように状況に合わせて利用することができます。

これはペーパーブックでもできますが、これまでに紹介した便利機能を持ったうえでペーパーブックと同じことができるというのが最大の利点です。

 

 

まとめ

今回はCATIAマクロの独学にオススメする2冊の書籍を紹介しました。

残念なことに日本で書かれたCATIAマクロの本は存在しません。(私の探した限りでは)
しかし英語であったとしてもほとんど情報のないCATIAマクロの情報源があるのは不幸中の幸いです。

私もはじめは「英語かあ~」と思いつつも、どうしてもCATIAマクロ学びたかったため購入しました。
その結果、いまではその時の知識が非常に生きており簡単なマクロであれば何も見ずに作成することができるようになりました。

やる気のある人にとっては2冊とも買って損はないものなのでぜひチェックしてみて下さい。

2024年9月26日VBA, 作品紹介, 操作説明

Posted by Lic