DrawingWeldingオブジェクトでの列挙型変数まとめ|CATIAマクロの作成方法
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ここでは『 溶接記号』を操作することのできる『DrawingWeldingオブジェクト』で使用する、
『CatWeldingSymbol』
『CatWeldAdditionalSymbol』
『CatDftWeldFinishSymbol』
3つの列挙型変数(Enumeration)が何を表しているのかを表にまとめています。
溶接記号自体の解説はしていませんが、各列挙型変数の値がどの溶接記号を表しているのかが一目でわかるようになっています。VBAで溶接記号を取得/変更する際に利用するもので、使用頻度はあまり高くないのですべて覚える必要はないと思います。
「この溶接記号ってVBAではどうやって書くんだっけ?」
というような場合にはぜひ本ページを参考にして下さい。
※溶接記号は図面の規格によって書き方が変わります。
そのためJISでは使えるのにISOでは使えないという記号もあるので注意しましょう。
VBAで規格外の記号を割り当てると、エラーは出ませんがその記号は表示されません。
CatWeldingSymbol
主に『DrawingWeldingオブジェクト』のGetSymbol/SetSymbolメソッドで使用される、列挙型変数です。それぞれの文字列が表す溶接記号は下表の通りです。
溶接記号の中でも溶接指示を表す「基本記号」がまとまっています。
CatWeldAdditionalSymbol
主に『DrawingWeldingオブジェクト』のGetAdditionalSymbol/SetAdditionalSymbolメソッドで使用される、列挙型変数です。それぞれの文字列が表す溶接記号は下表の通りです。
溶接記号の中でも「表面形状」を表す記号がまとまっています。
溶接記号 | CatWeldAdditionalSymbol |
![]() |
catNoneAddWelding |
![]() |
catFlatWelding |
![]() |
catConvexWelding |
![]() |
catConcaveWelding |
![]() |
catFlushWelding |
![]() |
catSmoothWelding |
CatDftWeldFinishSymbol
主に『DrawingWeldingオブジェクト』のGetFinishSymbol/SetFinishSymbolメソッドで使用される、列挙型変数です。それぞれの文字列が表す溶接記号は下表の通りです。
溶接記号の中でも「仕上げ方法」を表す記号がまとまっています。
溶接記号 | CatDftWeldFinishSymbol |
![]() |
catFinishWeldingNone |
![]() |
catDftLetterCWelding |
![]() |
catDftLetterFWelding |
![]() |
catDftLetterGWelding |
![]() |
catDftLetterHWelding |
![]() |
catDftLetterMWelding |
![]() |
catDftLetterRWelding |
![]() |
catDftLetterUWelding |
CatWelding
主に『DrawingWeldingオブジェクト』の多くのメソッドで使用される、列挙型変数です。
これまでに紹介した3つの列挙型変数は「溶接記号」を表していましたが、この列挙型変数は「溶接記号が基線の上側なのか下側なのか」を表します。VBAでの操作では基本的に上記の3つの列挙型変数とこの列挙型変数を使って溶接記号を設定します。
CatWelding | 意味 |
catNoneWelding | 溶接記号無し |
catFirstWelding | 溶接記号が基線の上側 |
catSecondWelding | 溶接記号が基線の下側 |